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薬剤師の給料が上がらない7つの理由と年収アップの方法11選

2025年10月2日

薬剤師
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「薬剤師って初任給は良いけど、そこから全然給料が上がらない…」
「このまま今の職場で働き続けて、将来大丈夫かな…?」

こういった悩みを多くの薬剤師が抱えているのではないでしょうか。

皆さんも薬剤師の給料は最初は高いけど、すぐに頭打ちになると聞いたことがあるかと思います。

薬剤師の年収は30代前半で約564万円に達した後、50代後半までの約25年間で約150万円しか上がらないという厚生労働省のデータもあります。

この記事では、なぜ薬剤師の給料が上がらないのか、その原因を7つの視点から解説します。
また、「給料を上げる」ための具体的で実践的な10の戦略をお伝えします。

まずは薬剤師の給料について詳しく

まずは客観的なデータから、薬剤師の給与について見ていきましょう。

年齢で見る給与水準

下の表は、厚生労働省の統計に基づく薬剤師の年齢階層別の平均年収です。

年齢層平均年収
25~29歳464.9万円
30~34歳564.1万円
35~39歳608.1万円
40~44歳630.4万円
45~49歳641.2万円
50~54歳665.6万円
55~59歳717.4万円
全年代平均583.4万円

このデータが示すのは、20代から30代前半で大きく伸びた給与が、30代後半から伸び悩むということです。

30代後半から40代後半までの10年間で、わずか33万円しか昇給していません…

注目すべきは50代での給料の上昇ですが、これは管理薬剤師やエリアマネージャーなどの管理職が平均値を押し上げているためです。つまり、役職に就けなければ給料の上昇は見込めない、ということです。

勤務先でこんなに違う!業種別・年収ランキング

薬剤師の年収は、どこで働くかによって大きくに変わります。

勤務先役職平均年収帯
製薬会社MR, 研究開発, CRAなど720万円~ (1000万円超も)
ドラッグストア一般薬剤師500万円~600万円
管理薬剤師・エリアマネージャー550万円~1000万円
調剤薬局一般薬剤師450万円~550万円
管理薬剤師・エリアマネージャー500万円~800万円
病院一般薬剤師380万円~500万円
主任・薬剤部長600万円~700万円以上
  • 製薬会社
    • 給与水準が一番高い。
      特にMRや研究開発は企業の利益に大きく貢献する役割のため、成果が報酬に直結。20代、30代で年収1000万円も珍しくありません。
  • ドラッグストア
    • 比較的高めの給与設定。
      管理職への道も開かれており、エリアマネージャーなら年収1000万円も目指せます。
  • 調剤薬局
    • 最も一般的な勤務先ですが、給与の頭打ちが最も顕著な業界です。
  • 病院
    • 初任給は最も低い傾向。
      安定した昇給はあるものの、昇給額は限定的です。

業種ごとの給与の差を生む最大の要因は、薬局や病院の利益が国の定める「診療報酬」に大きく影響を受けることです。

これが、薬剤師の給与を頭打ちにする原因となっているのです。

ドラッグストアも診療報酬の影響を受けますが、OTC医薬品や日用品が売上比率の多くを占めているので、その影響は限定的です。

薬剤師の給料が上がらない理由

理由①:需要と供給 「薬剤師が余っている」問題

薬学部の新設ラッシュにより薬剤師の数は急増し、2020年には約32万人に達しました。

特に都市部では薬剤師が飽和状態にあり、企業側が高い給与を提示しなくても人材を確保できる「買い手市場」になっています。

薬剤師が過剰なのは都心部に見られる傾向で、地方では薬剤師が不足しているところが多くあります。

理由②:医療費削減の影響を受ける「診療報酬」改定

薬局の売り上げの源泉である「調剤報酬」は、2年に1度の改定があります。

売り上げの源泉を国が握っているため、将来の見通しが立ちづらく、会社としても社員の給料を上げたくても上げられないのです。

いかにうまく国の求めることに応えられるか。
企業や薬剤師の柔軟性が今後のカギになってきますね。

理由③:昇進のポストが少ない

1つの薬局では、どれだけ薬剤師や医療事務がいても管理薬剤師は一人だけです。

また、エリアマネージャーなどの管理職の数はもっと少なく、空きがありません。

つまり、昇進のポストがなく、昇進の機会が少ないのです。

何年働いても役職に就けず、大幅な給与アップが見込めない。
毎年の定期昇給もせいぜい1~2%ほど…

これが経験を積んでも給与が頭打ちになる大きな理由です。

理由④:「対物業務」から「対人業務」への転換

国は薬剤師の役割を「対物業務」から「対人業務」へとシフトさせようとしています。

この変化に適応し、在宅医療やかかりつけ薬剤師として薬局の売上に貢献できる薬剤師でなければ、今後評価されにくくなり、給与も上がりづらいでしょう。

在宅もかかりつけ薬剤師もすぐにたくさん契約することはできません。

日々能力を高め、地域で信頼される薬剤師になる必要がありますが、それには時間がかかります。

理由⑤:大手チェーンの台頭とM&Aの加速

大手チェーン薬局のM&Aが進み、業界の寡占化が進んでいます。

大手では給与水準がしっかり決まっているため、個人の頑張りが給与に反映されにくく、給与交渉の余地もほとんどない傾向にあります。

また、高い給料を出していた個人・中小薬局が大手に買収された結果、給料が大手の水準になり、給料が大幅に下がったケースもあります。

理由⑥:「薬剤師免許」が生む価値観

「薬剤師免許」を持っていることで安心感が生まれてしまい

「安定しているから給料はそんなに上がらなくてもいいか」
「人間関係や働きやすさとかもっと別のことを重視したい」

と薬剤師自身が思ってしまう場合もあります。

理由⑦:女性が多い職種ならではの統計データ

薬剤師は女性が6割を占める職業です。

一般的に男性の方が女性よりも給料が高い傾向にあります。

出産や育児で長期間の休暇をとるケースが多く、時短勤務やパートタイムの方も多いため、薬剤師の給料が上がらないとされる一因となっています。

給料を上げるための戦略10選

「今の職場で」給料を上げる方法4選

まずは今いる場所で、収入アップにつなげる方法を探しましょう。

戦略①:「かかりつけ薬剤師」で薬局の売り上げに貢献する

「かかりつけ薬剤師」になることで薬局の売り上げに貢献できます。

国の求める薬剤師像とも合致しているため、人事評価において大きな強みになります。

戦略②:「在宅医療」のプロフェッショナルになる

需要が増えている在宅医療。
そのスキルや経験を積みましょう。

薬局の収益源を増やせるだけでなく、在宅経験があることで自身の市場価値も高まります。

在宅をとるヒント

投薬の時に「毎回、薬が多くて持ち帰るのに困っている」「薬の管理ができず、残薬がたくさんある」といったことを訴える患者さんに在宅を提案する方法がありますし、地域活動で知り合ったケアマネージャーの方からの紹介で新規の在宅が始まるケースもあります。

患者さんや他職種の方と普段から良い関係を作ることが在宅へとつながります。

戦略③:価値を高める「認定・専門資格」を取得する

「認定薬剤師」や「専門薬剤師」の資格をとり、特定の分野のスペシャリストになることで人事評価を上げることができます。

会社によっては資格手当が出る場合があり、人事評価と手当の両面から給料を上げることができます。

特定の分野のスペシャリストは薬局内でも大変重宝されます。

他のスタッフの分からないことを解決してあげる=店舗に貢献している、なのでそういった面でも人事評価で良い評価をしてもらえることが考えられます。

戦略④:「管理薬剤師・エリアマネージャー」に昇進する

最も直接的に年収を上げる方法です。

ドラッグストアのエリアマネージャーなら年収1000万円、調剤薬局でも年収800万円に達する可能性があります。

上で紹介した「かかりつけ薬剤師」「在宅医療」「認定・専門薬剤師」は人事評価を上げる方法でもあるので、この3つに取り組めばおのずと道は開けるはずです。

「環境を変える」年収アップする方法4選

今の職場で昇給が見込めないなら、「転職」が最も効果的な手段です。

戦略⑤:年収1000万も夢じゃない!製薬会社・CROへ

年収を劇的に上げたいなら、製薬会社やCROへの転職が手っ取り早い選択肢です。

ただ、高年収の製薬会社やCROに転職するのは狭き門なので薬剤師専門の転職エージェントを利用し、担当者と良く話し合う必要があります。

筆者の周りでは製薬企業から薬局・ドラッグストアに転職した人はいますが、その逆はほとんど聞いたことがありませんね…

戦略⑥:「薬剤師不足の地域」で高年収を狙う

都市部とは対照的に、地方は深刻な薬剤師不足です。

需要に対し供給が少ないため、地方では驚くほど高い給与が提示されています。

筆者が転職活動したときは、20代でも700万、800万以上の給料を提示してくださった薬局がありました!

戦略⑦:責任は重いが給与も高い「一人薬剤師」という選択

小規模薬局で全ての責任を負う「一人薬剤師」は、責任が重い分給与が高く設定される傾向にあります。

会社によっては年収800万以上を提示するところもあります。

一人薬剤師の店舗は人件費がかからないので利益が出しやすく、給料が高い傾向にあります。

戦略⑧:派遣薬剤師として働く

派遣薬剤師として働くことも収入を上げる方法です。

派遣薬剤師は時給が3000円以上の求人が多く、薬剤師が不足している地域では時給4000円以上の求人もあります。

時給4000円でフルタイムで働けば年収800万以上になります。

時給の高さが魅力ですが、働く時間を自分で決めることができるのもメリットですね!

様々な薬局で働くことで運営方法やノウハウを吸収することができ、薬剤師としての総合力を高めることもできます!

戦略⑨:【最重要】転職エージェントを使い倒す

戦略的な転職を成功させるには、プロの力を借りるのが一番の近道です。

転職エージェントを使うメリット

  • 一般には出回らない「非公開求人」を紹介してもらえる
  • 紹介した企業の特色や働きやすさ、残業時間など内部の情報を教えてくれる
  • 自分では言いにくい給与交渉を代行してくれる
  • 客観的な視点でキャリア相談に乗ってくれる
  • 面接の日程調節や履歴書の添削、面接同行を行ってくれる

転職エージェントは、あなたの年収アップを力強くサポートする最強のパートナーです。

まずは自分の市場価値を知るためにも登録してみることを強くおすすめします。

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参考記事!

その他の方法2選

会社に所属するだけでなく、自分の力で収入を上げる方法もあります。

戦略⑩:「副業」で収入の柱を増やす

本業を続けながら、スポット派遣薬剤師メディカルライターで副収入を得るのも賢い選択です。

収入源を複数持つことで、本業で減給や給料が上がらない等があった際のリスク回避ができます。

派遣薬剤師の求人を探すのはファルマスタッフファル・メイトがおすすめです。

戦略⑪:「独立開業」で青天井の収入を目指す

自分で薬局を経営するのも一つの方法です。

ハイリスク・ハイリターンですが、成功すれば年収2000万円以上も夢ではありません。

経営者としての手腕や覚悟は必要ですが、収入の天井を完全に取り払う究極の選択肢です。

筆者の知っている方に薬剤師として数年勤務してから、自分の薬局を立ち上げた方が数名いらっしゃいます。

やる気と目標意識があれば数年でも薬局経営の基本的なノウハウを習得することができるのですね。

【まとめ】あなたの給料は行動次第で上げられる!

給料が上がりにくいのは、決してあなたの能力不足が原因ではありません。

国の政策や業界構造といった、個人の努力ではどうにもならない問題が背景にあります。

専門性を磨き、環境を戦略的に選び、新たなキャリアの選択肢を常に視野に入れる。

このポジティブな姿勢こそが、未来を切り開くための有効な方法です。

そして、その最初の一歩として最も効果的なのが、転職エージェントに相談してみることです。

費用は一切かからず、リスクもありません。自分の市場価値を客観的に知り、どんな未来の可能性があるのかを探ることは、あなたのキャリアを考える上で最も有効な方法です。

この記事があなたのキャリアを切り開くヒントになれたら幸いです。

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