この記事では人見知りの薬剤師がよく感じることをまとめました。
人との会話に苦手意識を持っている薬剤師の方に共感していただければ嬉しいです。
服薬指導編
服薬指導は「薬の説明」が中心|最小限の会話が基本
薬剤師の服薬指導は、基本的に「薬の説明」に集中します。
患者さんから質問や悩みを受けることはありますが、雑談をする機会はほとんどありません。
中には話好きな患者さんがいますが、薬剤師側から積極的に話を広げることは少なく、多くの場合は患者さんが話したい事を話し終えて満足して帰られる形になります。
投薬時間は短め|効率重視で件数をこなす
患者さんからの質問がない限り、必要最小限の説明で投薬を終えるため、1件あたりの投薬時間は短くなります。
その結果、1日の投薬件数は自然と増加。
同僚からは「件数を出してくれて助かる」と思われる一方で、上司からは「患者さんとのコミュニケーションをもっと大切に」と言われることもあり、効率とコミュニケーションの両立は難しい課題となります。
会話が苦手でも安心|服薬指導はパターン化できる
薬剤師になりたての頃は「人見知りで初対面の患者さんと話せるか不安」と感じるものですが、実際には慣れていくものです。
服薬指導は定型化されやすく、数か月も経てば自然と対応に余裕が出てきます。
よく処方される降圧剤や高脂血症治療薬などは説明する内容も限られ、「副作用の必須説明」「勘違いしやすいポイント」「理解を促す伝え方」といった自分なりの指導の骨組みを作れば、後は患者さんごとに+αの説明をするだけです。
患者さんからの質問もパターン化しているため、過去の回答を応用できます。どうしても分からない場合は一旦調剤室に戻って調べればOK!
人間関係編
同僚との雑談はほぼゼロ|業務中心の会話スタイル
患者さんが少ない時間でも、同僚との雑談はほとんどありません。
話を振られたら軽く答える程度で、趣味や休日の過ごし方を聞かれても無難に「映画」や「読書」と答えることが多いです。
会話の輪に入れず疎外感を感じることも
薬剤師同士や医療事務同士が盛り上がっている会話に入れず、疎外感を覚えることもあります。
そんなときは薬歴を記入したり、報告書を書いたりして「自分は仕事中です」という姿勢を示すことが多いです。
黙々と仕事するからこそ定時退社できる
雑談をほとんどせず、仕事に集中するため、薬歴や書類作成が早く終わります。
その結果、基本的に定時で退社。
「仕事に友達を作りに来ているのではない」という言葉を体現しているとも言えます。
医療事務との会話はさらに少ない
調剤薬局では受付と調剤室が分かれているため、薬剤師と医療事務の会話は業務連絡程度。
人見知りの薬剤師にとっては、薬剤師同士よりもさらに会話が減る傾向があります。
数年同じ職場にいても、業務以外の会話をほとんどしないケースも珍しくありません。
飲み会は基本的に不参加
会話が苦手な薬剤師にとって、飲み会は負担が大きいもの。
特別な事情(上司の交代や職員の異動など)がない限り、飲み会には参加しないという人が多いです。
同期会に関しては「参加する派」「参加しない派」に分かれやすい傾向があります。
まとめ
- 服薬指導はパターン化されるため、会話が苦手でも安心
- 投薬効率を上げられる一方で、コミュニケーション不足を指摘されることも
- 同僚との雑談は少なく、業務中心の人間関係になりがち
- 黙々と仕事をする分、仕事は早く終わり、定時退社しやすい
- 飲み会や雑談に消耗しない働き方を選ぶ薬剤師も多い
服薬指導や職場の人間関係に悩む薬剤師にとって、「効率」と「人間関係」のバランスは永遠のテーマかもしれません。
最後に
今回の記事はいかがだったでしょうか。
「人見知り薬剤師」のテーマの記事は今後も更新する予定なので時々見に来ていただければ幸いです!