この記事では人見知りの薬剤師がよく感じることをまとめました。
人との会話に苦手意識を持っている薬剤師の方に共感していただければ嬉しいです。
服薬指導
指導は最低限の説明になりがち
基本的に「服薬指導=薬の説明のみ」です。
患者さんからの質問や悩みに答えることはありますが、雑談をすることはほとんどありません。
たまに、話好きで自分の生活のことをたくさん話される患者さんがいらっしゃいますが、こちらから質問したり、会話を広げたりすることはあまりしないので患者さんが満足して話し終えて帰る場合がほとんどです。
1件当たりの投薬時間が短いので、自然と投薬件数が多くなる
患者さんから何か聞かれない限り必要最小限の説明で投薬を終えるので1件当たりの投薬時間は短くなります。
それによって、当然1日の投薬件数も多くなります。
同僚からは件数を出してくれて助かると思われる反面、上司からははもっと患者さんとのコミュニケーションを大事にしてと言われることもあります。
時間効率と良いコミュニケーションの両立は難しい課題ですね。
指導内容はパターン化するので会話が苦手でもそれほど困らない
薬剤師になりたての頃は、「人見知りの自分が初対面の人を前に話せるか不安」と感じますが、時間が経つと慣れてきますし、説明内容もパターン化(定型化)します。
1日30~50件の投薬をしていたら、1か月で約600~1000人の人を相手に説明をすることになります。
さすがに数か月したら慣れます。
たまに神経質だったり、対応に注意が必要な患者さんがいらっしゃいますが、98%の患者さんは普通に対応すれば何も言われません。
服薬指導に慣れてくると薬についてそんなに多く説明する事柄がないことに気がつきます。
吸入薬の指導であったりインスリンの注射薬等は別ですが、降圧剤や高脂血症治療薬等のよくでる薬は説明する内容も限られてきます。
自分の中で、「この副作用は絶対説明した方がよい」「ここは勘違いする人が多いからしっかり説明すべき」「こういう伝え方をしたら理解しやすい」というポイントが決まったらそれが指導の骨組みになります。
骨組みができたら患者さんごとに個別ケースの+αの説明をするだけです。
患者さんからの質問も、過去に別の人に答えた内容を同じように説明するだけなので結局パターン化します。
どうしても答えられなかったら、患者さんに時間をもらい調剤室にもどって調べます。(この対応もパターン化してますね)
人間関係
普段の雑談はほぼなし、会話は業務関係がほとんど
患者さんが空いている時間帯でも同僚との雑談はほとんどありません。あっても話を振られて軽く応答するくらいです。
よく、「趣味は何?」「最近の休みの日は何をしているの?」と聞かれるのですが、どう答えたらいいのか難しく、無難に映画や読書と答えます。
会話の輪に入れず、疎外感を感じることが多々ある
自分以外の薬剤師や医療事務が話で盛り上がっているのを傍から聞いていると強い疎外感を感じることがあります。
そういう時は薬歴を書くなどして必死で「自分は今何かをやっています」アピールをします。
黙々と仕事をするので早く終わる
人と話しながら作業することがなく、一人で坦々と仕事をこなすので薬歴にしろ、在宅の報告書などの書類作成にしろ早く終わります。
なのでやることがなくなり基本的には定時帰り。
たまに、自分こそが社会人のあるべき姿なのではないのかと自惚れることがあります。
「仕事には友達を作りに来ているのではない」という言葉を以前聞いたことがありますが、至言だと思います。
数年同じ職場で仕事をしているけど、会話がギクシャクする人がいる
薬剤師と医療事務の間で起こりがちです。
調剤薬局だと受付と調剤室が分かれているので会話の機会は少なくなりがちです。
人見知り薬剤師は薬剤師-薬剤師間でも会話が少ないので、薬剤師-医療事務間ではもっと減ります。
筆者の友人の薬剤師に数年同じ職場で仕事をしている医療事務と業務連絡以外の会話をしたことがないという人がいます。
本人は完全に割り切っており、各々がやるべきことをしっかりやればそれでいいと言っていました。
飲み会にはよほどのことがない限りは参加しない
人との会話が苦手なのに飲み会に参加したいわけがありません!
上司が変わったとか、店舗で職員の移動があったときなどの特別な時以外は参加しません。
会話は苦手だけで同期の集まりには参加する人や同期の集まりにも参加しない人など、同期会に関しては意見が分かれがちです。
最後に
今回の記事はいかがだったでしょうか。
今後も人見知り薬剤師あるあるは随時更新する予定なので時々見に来ていただければ幸いです。