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【薬剤師の給料が高い都道府県ランキング】地域ごとの給料差と稼げるキャリア戦略

2025年10月4日

「働く地域で薬剤師の給料が変わるって聞いたけど実際どうなの?」
「地方の薬剤師はもっと貰ってるって本当?」


薬剤師として働く中で、自分の年収が果たして適正なのか、気になったことはありませんか。

実は、薬剤師の給料は勤務する都道府県や業種によって、年収で200万円以上もの大きな差が生まれてしまうこともあります。

この記事では、そんな薬剤師の「地域ごとの給料」のリアルを、最新のデータに基づいて徹底的に解説します。

この記事のポイント

  • 衝撃の都道府県別・年収&時給ランキング
  • なぜ都市部より地方の方が給料が高いのか?その構造的理由
  • 病院、薬局、ドラッグストア…本当に稼げる勤務先はどこ?
  • 将来を見据え、年収を最大化するための具体的なキャリア戦略

都道府県別年収ランキング

まずは、「どこの県が一番給料が高いのか?」を厚生労働省のデータで見ていきましょう!

正規雇用薬剤師の平均年収ランキング トップ5 & ワースト5

正規雇用で働く薬剤師の平均年収の上位・下位の都道府県は以下の通りです。

順位都道府県平均年収
1位広島県662万円
2位茨城県627万円
3位群馬県626万円
4位鹿児島県617万円
5位山梨県613万円
43位熊本県477万円
44位高知県473万円
45位京都府468万円
46位新潟県460万円
47位徳島県451万円

参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

トップの広島県と最下位の徳島県では、平均年収に211万円もの差があります。

大都市圏ではない地方が上位を占めているのが大きな特徴です。

これは、後ほど詳しく解説する「薬剤師の偏在」が大きく影響しています。

パート時給の場合は?
時給はどう変わってくる?

次に、より短期的な人材の需要が反映されやすいパート薬剤師の時給を見てみましょう。

時給の高さは、その地域がいかに「今すぐ薬剤師が欲しいか」を示しています。

都道府県平均時給(目安)地域の状況
宮崎県約2,700円地方・へき地での極端な不足
熊本県約2,600円地方での深刻な不足
鹿児島県約2,400円地方の不足
沖縄県約2,400円地方の不足
東京都約2,000円大都市圏(供給過多の傾向)

宮崎県や熊本県、鹿児島県の時給が高く、薬剤師不足の深刻さがうかがえます。

年収ランキングでは下位だった熊本県が、パート時給では全国トップクラスです。

その理由は、熊本県は都市部と郊外の給与差が大きいことが挙げられます。

都市部は応募競争があまりないので給与は控えめですが、郊外は一時的でもすぐに人が欲しいのでパート薬剤師の時給を上げざるを得ないことが考えられます。

シマ
シマ

なぜ東京や大阪は低い?
三大都市圏の給料が伸び悩む
構造的な理由

「人口が多い東京や大阪の方が薬剤師の需要があり、給料は高いはず」と思われがちですが、現実は違います。

その理由はシンプルで、「薬剤師の数が足りているから」です。

東京などの大都市圏は、薬学部のある大学が多く、また、交通の便が良くて生活も便利なため、働きたい薬剤師が全国から集まります。

企業側からすれば、高い給与を提示しなくても人材を確保できるため、給与相場が上がりにくいのです。

シマ
シマ

地方の高給与は、都市部にはない「人材確保のためのプレミア」と考えると分かりやすいでしょう。

なぜ200万円以上の差が?
都道府県別の年収格差
を生む3つのカラクリ

では、なぜこれほど大きな地域差が生まれるのでしょうか?
その背景には3つの要因があります。

「薬剤師の偏在」
需要と供給のアンバランス

薬剤師の給料格差を生む最大の原因は、「薬剤師の偏在」、つまり地域ごとの深刻な需要と供給のアンバランスにあります。

  • 【地方・へき地】:高齢化で医療ニーズは高いのに、薬剤師が圧倒的に不足。地域医療を守るため、高い給与を払ってでも人材を確保・維持しようとする。
  • 【都市部】:薬剤師の数は充足しているため、企業間の給与競争が起こりにくい。

このシンプルな事実が、200万円以上もの年収差を生み出す根本的なカラクリなのです。

薬学部の立地が給与相場に与える影響

他の要因として、薬学部のある大学の所在地も地域の給与水準に影響を与えます。

薬学部がある地域では、卒業した新卒薬剤師がそのまま地元で就職するケースが多く、薬剤師の供給が安定します。

その結果、人材が確保しやすくなり、給与相場が抑えられる傾向にあります。

額面より「手取り」が重要!
地方勤務の本当の経済的メリット

地方勤務の特徴は、給料の高さだけではありません。本当に注目すべきは、実際に手元に残る「可処分所得」です。

例えば

  • 家賃補助・住宅手当:地方の薬局や病院では、社宅を用意したり、家賃を全額・一部補助したりするケースが多い。
  • 生活コストの低さ:特に家賃は都市部と比べて格段に安いため、同じ年収でも自由に使えるお金が大きく増える。

住宅手当や生活費の安さは給料とは少し違いますが、実質的な収入(使えるお金)を増やす要因になります。

【番外編】
勤務先別の給料の違い

働く地域以外に給与を決めるもう一つの大きな要因が「勤務先(業種)」です。

給与の高い業種で働くことで年収アップの可能性はさらに広がります。

業種別の平均年収の違い

まずは、主な勤務先と平均年収を見てみましょう。

勤務先平均年収(万円)特徴
製薬会社など企業550万~700万以上最も高年収。求人は都市部に集中。
ドラッグストア515万~600万高利益率で給与水準が高い。地方の高年収求人も豊富。
調剤薬局450万~550万標準的な給与。地域による差が大きい。
病院(民間)390万~500万全体的に低め。新卒に人気。

病院薬剤師は給料が安い?
「国公立病院」という選択肢

「病院は給料が安い」というイメージが強いですが、それは主に民間病院の話です。

実は、国公立病院で働く公務員薬剤師は例外です。

公務員薬剤師は、初任給こそ低いものの、毎年着実に昇給し、平均年収は約587万円と、病院薬剤師全体の平均(474万円)を100万円以上も上回ります。

公務員ならではの安定した昇給と手厚い福利厚生は、長期的なキャリアを考える上で非常に大きな魅力です。

年収1000万円も夢じゃない?
ドラッグストア・製薬会社

最も高い給与水準を誇るのが、ドラッグストアと製薬会社です。

大AI時代到来!
薬剤師の需要はどうなる?

今後、調剤の自動化やAIの導入が進むと薬剤師のルーティン業務が減り、都市部での供給過多がさらに進む可能性があります。

そうなれば、都市部での給与競争はより厳しくなるでしょう。

一方で、地方の薬剤師不足は人口動態の問題と深く結びついているため、簡単には解消されません。

むしろ、地域医療の担い手として、経験豊富な薬剤師の価値は地方でさらに高まると予測されます。

【まとめ】
「地域」×「勤務先」
でキャリアを考える

薬剤師の給料は、「どこに住むか(地域)」と「どこで働くか(勤務先)」という2つの軸の掛け算で大きく変わります。

  • 給与水準は、地方が高く、都市部が低い傾向にある。
  • 高年収を狙うなら、ドラッグストアや製薬会社が有力。
  • 長期的な安定を求めるなら、国公立病院という選択肢もある。

もしあなたが現在の給与に満足していないなら、それはあなたの能力不足ではなく、単に「働く場所の選択」が最適でなかっただけかもしれません。

薬剤師
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シマ
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