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【徹底解説】薬剤師が「楽な職場」で働くことのメリットとデメリット

毎日、調剤室の中で立ちっぱなし。頻繁に来る電話、患者さんからの理不尽なクレーム、そして終わらない薬歴……。

薬剤師
薬剤師

「もう少し、楽に働きたい」
「定時で帰って、家でゆっくりしたい」

そう思うのは、決して甘えではありません。

薬剤師に求められることが増える今、「楽な職場」で働きたいと思うことは自然なことです。

しかし、「楽な職場」には必ず「裏」があります。

この記事では、薬剤師の労働市場を分析し、「楽な職場はどこなのか?」そして「楽な職場に潜むリスク」について解説します。

そもそも薬剤師にとっての「楽」とは何か?

「楽」とひとことで言っても、人によってその定義は違います。

薬剤師が「楽」だと感じる要素は主に以下の4つに分類されます。

  • 精神的負荷
    • クレーム対応や職場でのピリピリした関係がない。
    • 抗がん剤など少しのミスが命にかかわるような処方が少ない。
  • 身体的負荷
    • 一日中立ちっぱなしや歩きっぱなしではない。
    • 休憩を適切にとれる。
    • 長時間の残業がない。オンコールや夜間対応がない。
  • 時間的負荷
    • ある程度自分のペースで仕事ができる。
    • 上司から仕事をせかされない。
  • 環境的負荷
    • 職場が家から近い。
    • 駅から近い、車で通いやすいなどアクセスが良い。

今あなたが感じている負荷はどれに当てはまりますか?
また、どの負荷を一番なくしたいと思いましたか?

薬剤師の「楽な職場」

ここでは、一般的に「楽」と言われている職場を紹介します。

メリットだけでなく、デメリットもしっかり見ていきましょう。

単科クリニック門前薬局

眼科門前

  • 特徴
    • 処方内容:点眼薬が大半を占める。内服薬は処方内容が限定的。
    • 調剤:ピッキングが主であり、計量や混合、一包化はほとんどなし。
    • 服薬指導:点眼方法や保存方法、コンタクトレンズ装着時の注意点など説明内容が限られている。
  • メリット
    • 身体・精神的に楽: 調剤・鑑査に時間がかからない。在庫管理がしやすい。
    • 回転率が良い: 一人当たりの投薬時間が短く、精神的消耗が少ない。
  • デメリット
    • すぐに飽きてしまう:単純な作業が多いためすぐに仕事を覚えてしまう。 変化に乏しく仕事がルーティーン化しやすい。
    • 薬歴が多い:回転が早いが故、指導する患者数が多くなる。

類似した目薬(濃度違いなど)の取り違えミスに注意が必要です。

単調作業に耐えられる人、ブランク明けの人に向いています。

皮膚科門前

  • 特徴
    • 処方内容:外用剤がメイン。内服薬は抗菌薬や抗ヒスタミン薬など種類が限定的。
    • 調剤:外用剤の混合に時間がかかる。自動軟膏練り機が導入されているか否かで楽さは大きく変わる。
  • メリット
    • 気が楽:誤った使い方で命に関わるような薬がほとんどないのでプレッシャーが少ない。
    • パターン化している:処方薬や時期で症状が推測しやすい。
  • デメリット
    • 衛生管理:外用薬や容器、器具の衛生面に配慮が必要。洗い物が多い。
    • 待ち時間のクレーム:外用剤の混合は時間がかかるので効率的に仕事をしないとクレームにつながる。

個人的には軟膏容器に薬品名を書くのが一番緊張します。(書きにくいし、もともと字が汚いので)

整形外科門前

  • 特徴
    • 処方内容:鎮痛剤や筋弛緩薬、貼り薬がほとんど。骨粗鬆症治療薬も多い。
  • メリット
    • 処方薬が限定的:鎮痛薬や貼り薬は種類が少なく、調剤や在庫管理が比較的やりやすい。
  • デメリット
    • 適切な指導が必要:骨粗鬆症治療薬は種類が多く、使用方法に注意が必要な薬も多い。また、NSAIDsの処方が多く、胃・十二指腸潰瘍や気管支喘息の既往の確認が都度必要。

倉庫・物流センター(企業内管理薬剤師)

臨床現場を離れ、物流倉庫で品質管理を行う仕事です。

  • メリット
    • 対人ストレスが少ない: 患者も医師もいません。会話は物流スタッフと最低限のみ。
    • 座り仕事メイン: 事務作業が大半なため基本的には座って仕事ができる。
  • デメリット
    • 臨床現場を離れる: 新薬等の医療情報に疎くなる。臨床現場に転職する際に勉強が必要。
    • 環境: 倉庫は夏暑く冬寒い場所が多く、通勤も不便なエリア(湾岸や工業団地)になりがち。

健診センター

病気の予防や早期発見を目的とした健康診断や人間ドッグを専門的に行う施設です。

  • メリット 完全予約制で残業が比較的少ない。仕事の担当が割り振られるので同じ仕事の繰り返しが多い。
  • デメリット 求人が少ない。また、専門性が低いため年収は低めに設定される傾向。

知っておくべき「楽な職場」のリスク

今の「楽な門前薬局」が、将来的にも楽であり続ける保証はありません。

2024年の診療報酬改定では、特定の医療機関からの処方箋集中率が高い薬局に対し、「調剤基本料」の減算が強化されました。

▼ 集中率による減算リスクのイメージ

区分状況影響
調剤基本料1優良薬局42点
調剤基本料2集中率85%超26点(減額)
調剤基本料3グループ全体で集中率高16点〜21点(大幅減額)

これの何が怖いのか?

利益が減った際、経営者は真っ先に「人件費」を削ります。

その結果、「楽だったはずの職場」が以下のように変わります。

  • 人員削減で1人の業務量が増える。
  • 残業をしないように圧力がかけられる。
  • ボーナスが減額またはカットされる。
  • 昇給がストップする。

「楽で給料そこそこ」だった職場が、「忙しくて給料が安い」職場に変わるリスクがあるのです。

「楽な職場」の裏にある人間関係の罠

退職理由No.1、それは「人間関係」です。

実は、忙しい職場より「暇な職場」の方が、人間関係は悪化しやすい傾向にあります。

  1. 閉鎖的な空間: 少人数の薬局では、管理薬剤師や「お局様」が絶対権力を持っています。相性が悪ければ逃げ場がありません。
  2. 監視される: 暇だからこそ、他人の粗探しや噂話、スマホを見る回数などが監視され、精神的に摩耗します。
  3. 色々と考えてしまう: 「なんであの人と上手くできないのだろう」「自分のどこが悪いのだろう」と思い悩み、精神的疲労がたまります。

賢い「楽」の選び方とキャリア戦略

それでも今の辛い環境から抜け出して楽な職場で働きたいあなたへ。

リスクを回避しつつ、賢く「楽」を手に入れるための戦略を2つ提案します。

本業+副業

本業を「最低限の生活の基盤」と割り切り、余った体力で稼ぐスタイルです。

例えば

  • 本業: 与えられた仕事は最低限こなし、残業せず定時退社。
  • 副業: 土日や夜間に「派遣」や「夜間休日急病診療所」などで勤務。

楽な職場に転職

豊富な求人情報をもっている転職エージェントを活用して「楽な職場」に転職する方法です。

転職エージェントを利用する際、必ず以下の点を確認してもらってください。

確認すること

  • 今いるスタッフの在籍年数
    → 頻繁に変わっているなら、人間関係に問題がある可能性大。
  • 設備投資への意欲
    →必要な設備がない、もしくは古い職場はスタッフの負担が大きくなりやすい。
  • 1日の処方枚数とスタッフの人数
    →1日の投薬数が多い場合は注意。記入薬歴が多くなり、他の業務をする時間が取りづらい。ヘルプ体制の有無も確認必須。

一般には公開されない「非公開求人」の情報が豊富な転職エージェントがおすすめです。

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まとめ:あなたに合った「楽」を見つけるために

「無条件に楽な職場」は存在しません。

大事なのは「どのストレスなら許容できるか」「何を選び、何を捨てるか」を考えることです。

例えば

  • 忙しくても、人間関係が良い方がいいか?
  • 給料が下がっても、一人で黙々と作業したいか?
  • 単純作業でも、定時で帰って子供との時間を確保したいか?

これを見極めるためには、求人票の表面的な情報だけでは不十分です。

「職場の忙しさ」「人間関係」「過去の転職者」の情報をもっている転職エージェントを味方につけることが、成功への近道です。

今の職場に限界を感じているなら、まずは相談だけでもしてみましょう。

「楽な環境」に移ることは、逃げではなく、長く働き続けるための戦略です。

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