薬剤師の皆さん、日々の業務お疲れ様です。
今回は職場の人間関係を良好に保つコツについてお話します。
皆さんが日々気持ちよく仕事ができる参考になれたら幸いです。
普段から「ありがとう」と言う
仕事仲間に対して感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
感謝するだけでなく、言葉にして相手に伝えることが大切です。
相手がしてくれたことに対して、仕事だから当たり前と思わずに「〇〇してくれてありがとう」「〇〇してくれてさっきは助かったよ」と言うことで、相手の自己肯定感もあがります。
筆者が新人時代にヘルプ(応援)で行った人間関係が良い店舗は、職員同士が感謝の言葉をよく言いあっていました。
本人たちはそれを特別なことだと思っていない様子で、お礼を言って当然のような感じでした。
誠実な態度で接する
誠実な態度とは相手に嘘をつかず、責任感のある態度を言います。
特に薬局長など立場のある人は、この考え方が大切になります。
自分は何もせずに指示だけ出して、仕事は部下に押し付ける。
このような上司についていきたいとは誰も思いません。
薬剤師は医療系の国家資格職で転職が比較的しやすいです。
病院では部署移動、チェーン展開している薬局やドラッグストアでは店舗の移動を申請することができます。
自分が横柄な態度をとって店舗の職員が転職した・移動していなくなった。
それで一番困るのは薬局長でしょう。
管理能力を疑われマネージャー等の上司からの信頼や評価は落ちるし、他の職員からは冷たい目で見られます。
すぐに人員が補充されなかった場合、一人当たりの仕事の負担は増えて、長時間労働やミスにつながります。
役職のない薬剤師でも同じです。
自分に都合のいい嘘をついたり、いい加減な仕事をすると人からの信頼はすぐになくなります。
筆者の勤めている会社にもそのような薬剤師がおり、やっかいもの扱いされ店舗をたらいまわしにされています。
患者さんに対してはもちろんのこと、仕事仲間にも誠実に接することはとても大切です。
自分から率先して行動する
受け身ではなく自ら主体的に考えて行動できる職員が一人でもいると組織は大きく変わります。
惰性で仕事をするのではなく、どうしたらここがもっと良くなるのか、効率的に作業できるのかを考え、その考えを共有し一緒になって考えると連帯感が生まれます。
こういった連帯感は人間関係をポジティブな方向へもって行きます。
たまに、他人への愚痴を言い合って意気投合していてるグループがいます。
あれがダメ、あの人がダメと愚痴を言い、人やシステムへの悪意で連携していてもそれは決して良い関係とは言えません。
そうならないために、自分から動いて少しでも組織をよく、建設的な方向に舵を取る必要があります。
「悪い点をぐちぐち言うだけ」から「それを改善するために何ができるかを考える」に考えのベクトルを変えることができれば少しずつその組織の人間関係はよい方向に変化していきます。
愚痴や不満を言う・聞く(少しならOK)
先ほどの話と矛盾して申し訳ありません(汗)
でも人間いやなことがあったら誰かに言って発散したいですよね。
どのラインまでOKなのかは線引きが難しいですが、少しくらいなら上司や患者さん、仕事仲間の愚痴や不満を言ってもいいんじゃないかと思います。
それで連帯感が生まれるのも事実ですし。
ただ、その愚痴はその場かぎりにするのが大事です。
愚痴や不満を言う→それを聞いて何かしらの反応を返す、これで終わらせた方がいいです。
サッと言って、サッと止める、これが大事です。
長引かせてもなんの意味もありません。
1日の仕事の時間は限られているのでもっと有意義なことに時間を使いましょう。
素直にあやまる
仕事でミスをすることは誰でもあります。
軽微なものを含めたら1日1回は誰でも何かしらミスをしているのではないでしょうか。
ときには人からミスを指摘されることがあると思います。
絶対に自分が悪くないと確証がもてるときを除いて、ミスを指摘されたら必ずあやまりましょう。
ミスを認めてあやまってしまうと、何かを失うと考えるかもしれません。
それは信頼であったり、評価であったり、新しい仕事へのチャンスであったり。
しかし、ミスを指摘されたとき、つまり自分の立場が不利になった時の態度を周りはよく見ています。
ミスを指摘されて、ぐだぐだ言い訳をして認めない人と自分のやったことを素直に謝罪し次からはどう改善するかを伝える人。
どちらを周りは信頼するでしょうか。
筆者の上司にミスをしても絶対に認めない、あやまらない人がいました。あろうことか他人やシステムのせいにしていました。
仕事はできるのですが、周りからは信頼も信用もされていませんでした。当然だと思います。
素直さは武器です。
自分の現状を素直に受け止め、直すべきところや改善するところを考えて行動する。
そういった人には自然と周りが協力してくれます。意見をこえば喜んで助けてくれるでしょう。
相手の体調や機嫌に合わせて接し方を変える
寝不足だったり、嫌なことがあったりすると体調や機嫌が変わるのは当然のことです。
「今日は〇〇先輩元気ないな」「今日の〇〇さん、なんだか怖いな」と感じることがあると思います。
このとき大事なのが、相手の様子を見て接し方を柔軟に変えることです。
「人は人、自分は自分、個人の感情や都合は仕事に関係ない」と考えて普段と変わらず接する。
人によっては、こちらが気を使って接すると「気を使わせて申し訳ない」と思う人もいるので必ずしも間違いではないです。
ただ、それを踏まえても相手を観察して、その日その日の距離感をはかるのは必要です。
仕事について聞きたいことがある、不明な点がある、自分が今任されている仕事の進捗状況を報告してフィードバックをもらいたい等々、人の意見を求めたい場面は多々あります。
このとき大事になってくるのがすぐに聞いた方がいいのか、別に後でもいいのかを考えることです
例として2つのパターンをあげます。
どちらのパターンも、薬剤師は自分と薬局長の2人だけでその日は薬局長の機嫌がかなり悪いと想定します。
・パターン1
投薬をしていて患者さんから難しめの質問がありました。
こういったとき、質問に対する知識がなく自分で調べてもよく分からないときは、すぐ薬局長に聞いた方がいいです。
投薬が終わり患者さんが帰った後「普段から勉強してないからこうなるんだ、手をわずらわせるな」とこっぴどく怒られるかもしれませんが、誤った知識を伝えるよりは100倍いいです。
薬剤師としての役割をしっかり果たしているので決して間違ったことはしていません。
とある方が「患者様に迷惑をかける(医療事故や過誤など)よりも、職場の同僚に迷惑をかける方がよっぽどマシだ」とおっしゃっておりましたが、その通りだと思います。
(今回の記事の趣旨と少しズレてしまいますが…)
・パターン2
任された業務の進め方が合っているか聞きたいとします。
もやもやはしているものの、特に急ぎではなく必ず今日聞かなくてはいけないことではありません。
こういったときは翌日以降のできるだけ早いタイミングで聞いた方がいいです。
触らぬ神に祟りなしです。自分のもやもやは今日は我慢しましょう。
このように、その場その時の状況を読んで適切に接することは人間関係で衝突しないために必要なスキルです。
患者対応にも応用できるのでぜひ意識してみください!
まとめ
今回は職場の人間関係を良くするコツを6つ紹介しました。
記事をまとめると
- 普段から「ありがとう」と言う:感謝は言葉にして伝える
- 誠実な態度で接する:素直で誠実な人に周りは協力したくなる
- 自分から率先して行動する:主体性が良い連帯感をうむ
- 愚痴や不満を言う・聞く(少しならOK):適度に発散するのは大切。
- 素直にあやまる:素直さは武器である。
- 相手の体調や機嫌に合わせて接し方を変える:患者対応にも応用できる大切な考え
皆さんの職場の人間関係が少しでも良くなったら幸いです。